ずいぶんと長い手紙をもらった．
結構感傷的な出来事なんだけど、読み終わって出てきたのは
「じゃあ付き合っているときに手紙書いてよ」という冷たい感想だった．
自分に非があった、とか、別れてすごくつらい、とか、できることならもう一度がんばりたい、ということが半ば諦め気味に、でもすごく丁寧な言葉づかいで書いてあったし、私に対する恨めしさなんかじゃなくて感謝や、私の良いところなんかをきちんと言葉にしたためてくれていた．
だからこそ付き合っているときに、そういうことを言ってほしかったのだ．
付き合っているときはあんなに、私以外の女の子ばかり褒めていたのに．
あんなに、昔自分が好きだった女の子の話を自慢げにしていたのに．
あんなに、私の身だしなみやら女らしさとやらに色々言いがかりつけてきたのに．
私がどんなに彼のことを好き打で、どんなところが好きで、どういうところを尊敬しているのか一生懸命に伝えていたのに、あなたはなにも返してくれなかったじゃないか．
もう色々と遅いのだ．
