ここから一番遠い海

夢日記,昔話

2022-01-01から1年間の記事一覧

短歌とか俳句とか

短歌に夢中になったのは無傷ちゃんの影響で、ブログを始めたのも無傷ちゃんが理由だった気がする.無傷ちゃん、あなたはいつかこれをインターネット上からすべて消してしまいそうですが私は、きっとこれからもこの「海をひとつの」の連作が好きです.あんま…

あなたとわたし・頭の中の爆発音

バンちゃんは研究室の同級生で、首席で表彰されるくらい頭が良かった。皿洗いやそうじをきちんとこなしている一人暮らしの男の子特有の不器用で几帳面なガサガサの手を見るたびに、めちゃくちゃな裁縫技術でつくろわれた洋服のツギハギを見るたび、こいつは…

「オレンジジュース飲みたい」

自分が幼児の時に親や祖父母にやってしまった理不尽な仕打ちで一等鮮明に覚えているのが、「オレンジジュース飲みたい」と延々泣いていた事件。どこが酷い仕打ちかと言うと、延々泣き続ける小さい子供を気の毒に思った父親が紙パックのオレンジジュースを調…

ハートの絵文字を好きな人に使えない人生であった

好きな男の子の誕生日が先週で、その日におめでとうと言いたかったのに、書類で偶然目にした誕生日を覚え続けてる職場の先輩ってかなりキモいだろうなと思って何も言えなかった。ヘタレなのか常識人なのか。たぶんそのどっちもだけど、恋愛という範疇でだけ…

「また一つあかりが落ちて」

HomecomingsのHereの歌詞が美しくてずっと聴いてしまう HereHomecomingsJ-Pop¥255provided courtesy of iTunes また一つあかりが落ちて 街の温度が少し下がる なりたくもないものに変身して 誰かの涙が落ちてく なりたくもないものに変身して、のところで、…

日記:振るわない日・寒さ

寒いせいで色々おかしくなってしまってもうダメだ。北国生まれ北国育ちなのに本当に寒さに弱い。北国の家は機密性が高くて暖かい。北国の家にはオイルヒーターも灯油ストーブもある。しかし私の住んでるマンションの部屋にはエアコンしかない。本当は灯油ス…

夢の話:宇宙でエキストラ

宇宙に行くため研究の進捗が数週間ほど望めない、とI先輩が私と彼の指導教官に報告してくる。「スターウォーズの新作がでるらしくてさ、それのエキストラ募集してたから、こんな機会逃すまいと思って応募しちゃったよね」、ともったいぶったような回りくどい…

日記:30歳の誕生日

30歳になる週末をずっと心待ちにしていて、「いったいどうやってこの日を素敵な記憶に残る日にしたものか」とわくわくしてたのに、いざ誕生日が近づいてくるとそれは仕事がしたくてしたくてたまらない週の週末となってしまった。 車を借りて海や渓谷の美し…

夢の話:好きな子の温度

料理を取ろうと伸ばした私の腕に交差するようににょきっと腕が伸びてきて、腕の主である、好きな男の子がちょっと体制を崩したほんのわずかな時間に、私の手の甲に彼の腋が当たってしまう。ほんのわずかなわずかな時間のことだったのに彼の腋のほの温かさが…

世界が明日もし終わるなら

100万円あったら何をする?とか、死ぬ前になんでも好きなものを食べるとしたら何を食べたい?、みたいな、答えによって自分の人間性を推し測られそうな、浮世離れした質問をされると、変なところで真面目な性分が災いして、体がしばし硬直する。でも、「世界…

今はもう無い焼き鳥屋

「安樂」は、二次会、三次会、四次会…と進んでいく夜、どうにか生き残った面々でなだれ込む不思議な焼き鳥屋だった。 20人以上の大人数、安い居酒屋チェーンからコマを始めたのに、気づけば5、6人にも満たない数にもなっている。 二次会、三次会と、ソフトド…

日記:ひからびた紫陽花

職場のイベントで祝花が大量に届いた。イベントが終わって、好きなだけもってかえって良いとの通達が出て、めいめいが思い思いの花束を作り出す。 せっかくのバラの花を茎の部分からぽきっと折ってしまった男性が西の訛りの混じる口調でもったいないことをし…

別に泣かせられなくて良い

カポーティの初期短編集「ここから世界が始まる」がハードカバーの時の表紙そのままに文庫化されているのを発見した!宝物を掘りあてた嬉しい気持ちで、休日特有の長い長いレジまでの行列に並ぶ。よろよろと小銭を出す先頭のご隠居さん達を幾人か見送り、嬉…

Good together

Good Together - song and lyrics by HONNE | Spotify 眠れなかったりご飯が食べられなくなったり自分が弱くなってることに苦しんだりしてたのに、会社を辞めると決めた途端そういう毎日がパタっと終わった。ついでに暑くて苦しい夏も急に終わって肌寒い秋に…

やっぱり愚直に

学生さんと話してると、あの頃「こいつ優秀だなあ」と眩しく羨ましく見えていた秀才達、ああいう子達より、変に斜に構えず素直でちょっと愚直なくらいな感じの子に何かきらりと光るものを感じる。さぞかし、目上の人間に評価されてるんだろうなと当時思って…

鯖みそ v0.9.1- prerelease

さばの味噌煮がかなりしょっぱい。料理をそれなりにうまくできるようになってきたとこないだ書いたばっかりだってのにこの体たらくだ。 このレシピはもう少し改良の余地があるわね、なんて考えながら、改良過程をgitでヴァージョン管理したら便利だろうな、…

それ、苦手な食べ物ですよね

トッポギって美味いですよね、と後輩に話しかけられて適当に楽しくあいづちを打っていたら横からぬっと好きな男の子が現れて、「でも、それ、(私の名前)さん苦手ですよね?」とちゃちを入れてきた。 私はお餅が食べられなくて、餅米なんかを使ったお菓子も苦…

あるものでチャチャっと

一人暮らしも10年目となると、「冷蔵庫にあるものでチャチャっと」とか「レシピを見ずに」とか「外で食べておいしかったものを再現してみる」っていう料理の仕方がそこそこに上手にできるようになってくる。白ごはん.comを久方ぶりに開くと、「鮭のホイル…

ピンク色のネオンの餃子

好きな男の子に、「今日夜空いてる?飲みに行こうよ」、と淡々と送ったら「行きましょう!」と勢いよく返事が返ってきた。 信じられない。 ダメで元々、というか、きっと断られる、という確信じみた予感があって、「忙しいので無理です」と淡々と返ってくる…

パスタを茹でるみたいに

本人がいないとこで、その本人が語ってたエピソードを面白おかしく他の人に伝えたら、かなり無礼な人間の振る舞いに聴こえたみたいだった。 その子はなんも悪くないのに私の伝え方ひとつ、さじ加減一つで血の通わないかなり非道な人間として記憶に刻まれてし…

夢の話:最近訪れた場所

最近夢の中で色んな場所に行くのだがどこにいる時も大体ちょっと疲れてたり焦ってたりして目覚めが良くない ■屋根裏部屋 祖父母の家の屋根裏部屋にいる。埃っぽくていつのものともわからないような古い古い風呂敷や段ボールがある。 少しくすんだ黄金色のヤ…

老人と海、スノッブ

(0818記) 上司と雑談していた時、「老人と海」を書いたのはヘルマン・ヘッセだと誤って返答してしまった。ヘッセが書いたのは「車輪の下に」なのに。 老人と海を書いたのはアーネスト・ヘミングウェイだと気づいたのは自席に戻って、「あれ、なんか違う気が…

夢の話:どこか知らないスーパーで

どこか知らない小さな町のスーパーのサッカー台のそばで、その日の朝からリュックに入れていたペットボトルのいろはすを飲んでた。知らない街のスーパーの中で、生活感にあふれた装いの中年の女性囲まれると、ジーンズを履いてリュックを背負ってそこに立っ…

パンケーキを焼く

好きな男の子が忘れ物取りに来たとかで職場にやってきて1週間ぶりに顔を直接見れた。せっかく久しぶりに好きな人に会えたのに、彼の現れ方があんまり突然だったせいで「わ、びっくりした…」「…うす」というかわいげのない応酬しかできなかった。 なんでおは…

日記:自分との約束、自分との時間

連休初日が仕事だったのを取り戻そうと、車を借りてひとり海を見に行く。 空は灰色で、海もそれよかちょっと濃い灰色だ。 空の青と海の青がパキッと分かれているような晴天の日の海原の地平線も好き。だけど、こういうのっぺりと互いに混じり合ってるような…

日記:稲荷ずしを作る

(2021.07.06) いっぺんにたくさん炊いて保存していた白米が全く消化できないでいたので稲荷ずしを作ることにした. 本当は炊き立てのご飯で酢飯を作ったほうがいいんだろうけど気にしない.最近は良い世の中だ.かんたん酢なんてものが売っていてこれをご飯…

日記 空が綺麗だ

ここんとこ本当に暑い。小さな頃と比べて本当に夏が暑くなった。地球温暖化、なんだろう。小学生の頃、28度を超える日があるとそれだけで嬉しかった。プールに入る甲斐があるから。 今じゃ日差しは殺人光線。体中に紫外線が刺さってくる気がしてうかうか外を…

非圧縮性ハンバーガー

なんの前触れもなく特定の「何か」を猛烈に食べたくなることがたまにある。帰宅の路に着くずっと前からその食べ物の味やかみごたえ、鼻に抜ける香りや、舌触りを反芻してしまう。 今回はハンバーガー。 好きなものを食べたいという朗らかさじゃなく、湧き立…

餃子の王将・26歳の誕生日

チェーンのお店のない北の凡庸な街に生まれたから、19歳になる年に大学のある県に引っ越してきたとき「初めての○○(フードチェーン店)」だらけで興奮でいっぱいだった。 徒歩圏内にマクドナルドもモスバーガーもドトールもスターバックスもある。コンビニだ…

夢の話・とんかつの裏表

朗らかで快活に笑う優しい大食漢こと、恩師の一人がとんかつについてもの申している。 大学院生の時、半年分の学費を払ったら通帳の残高が3000円になってしまったことがあった。半額免除申請が通って、普通の半分の額でよかったはずなのに。いたいけな大学院…