ここから一番遠い海

夢日記,昔話

日記:振るわない日・寒さ

寒いせいで色々おかしくなってしまってもうダメだ。北国生まれ北国育ちなのに本当に寒さに弱い。北国の家は機密性が高くて暖かい。北国の家にはオイルヒーターも灯油ストーブもある。しかし私の住んでるマンションの部屋にはエアコンしかない。本当は灯油ストーブもあるけど、それは、昔別れたかなり嫌味な男が誕生日プレゼントとして何の前触れもなく、そしてかなり恩着せがましく贈ってきたものなのでなるべく使いたくない。

ある朝届いたその灯油ストーブを前にして、私は途方に暮れた。その前の日に灯油ストーブを実家から送ってもらったばかりだったから。

そのことを言うと「実家のやつ捨てれば」だか、「実家に送り返せば」だかと言われた記憶がある。そう言う男だった。女性の恋人に何かをサプライズで贈るのが男としての正しい振る舞いだと信じて疑わない、そう言う男だった。いつも私の趣味に合わず、価格だけがやけに高価なものを何の前触れもなく贈ってくるので置き場所や手持ちの道具たちとのダブりやタンスの肥やしになるのに困ったりした。サプライズで高価なものをもらうと困ると何度伝えても同じことが繰り返された。「高価なものをサプライズで恋人に送ることのできる自分」を愛してる人だった。

 

そんなふうに寒いっていう事柄から昔の恋人との嫌な思い出が簡単に甦ってくるし、暖かい季節なら一過性のそれらが妙に心に居座るせいで精神的にかなり磨耗してしまう。

 

朝から加湿器とエアコンと洗濯機と加湿器と炊飯器をフルで稼働したせいでブレーカーが落ちてしまう。ブレーカーを元に戻すと、中途半端な炊き加減の白米が内蔵された炊飯器がそこにあって気持ちがかなり落ちる。

 

へとへとの土曜日の午前中だったのに学生からチャットアプリで、「休日に何でそんなこと」、と思うような割合誰に取ってもどうでもいいことをせかされてかなりムッとしてしまった。早めにやっといた方がいいことではあるけど、普段から遅刻ばかりしているいい加減な人にわざわざ休日に言われたくない。

 

朝起きた時から「なんか今日は調子良くないな」と感じていてその予感通りに進んでいった1日だった。疲れた。

 

鍋でも食べて寝よう。