ここから一番遠い海

夢日記,昔話

やっぱり愚直に

学生さんと話してると、あの頃「こいつ優秀だなあ」と眩しく羨ましく見えていた秀才達、ああいう子達より、変に斜に構えず素直でちょっと愚直なくらいな感じの子に何かきらりと光るものを感じる。さぞかし、目上の人間に評価されてるんだろうなと当時思っていた秀才達のスマートさよりも、礼儀正しさやひたむきさの方がはるかに美しく熱く、手塩にかけて育てていきたいと思える。まあ、そういう子達って同世代の間ではそもそも印象にすら残ってないのかもしれないけど。

スマートでありたいがために過度に失敗を恐れてためらってばかりいたやつらと、かっこ悪くどんくさく愚直に体当たりで挑んでいた奴らと、どちらも周りにいたけど、どっちの方が実りある大人になれるかの答え合わせができる年齢になってきた。

やっぱり、カッコいいはカッコ悪いのあとにしかこない。シトウレイが、スカーフを巻けるようなおしゃれな男性、というのを語ってた時に言ってた。若い時分、スカーフを巻いて「カッコつけてる」時はむしろカッコ悪いのに、スカーフを撒き続けてるといつか「カッコよく」なるんだと。スカーフを巻いてカッコつけようとするのも挑戦だし、わからない自分という人間の脳みそを認めどんくさく人に質問し続けるのだって挑戦だ。あんなの恥ずかしくってできやしないねとスカーフを巻かなかったり、スマートな自分像を崩したくなくてダンマリしてるよりも、私は挑戦してる人たちの方が好きだな。恥をかいていくということに立ち向かうということなのかもしれない。

 

挑戦してこう。