ここから一番遠い海

夢日記,昔話

2022-01-01から1年間の記事一覧

「やれやれだぜ」

週の初めしょっぱなから、なんの音沙汰もなかった昔の恋人にあらゆるSNSでブロックされていった。なんでそんなこと気付いたかと言うと、彼が、周りの人へ見せつけるかのように、私と彼が共通で入っていたMessengerのグループチャットを一つ残らず退会してい…

愛情の象徴

亡くなった祖母にまつわる、さみしくて悲しい夢を2度ほど見たことを、その筋の人に相談してみることにした。 学問を突き詰めようとする職業の人間が目に見えないものを信じるのかと笑われるかもしれないが、私は「目に見えないものがある」、ということをな…

日記:優しさ、厳しさ

日記 学生の指導がままならなくてヘトヘトになる。一から十まで手取り足取りなんでもつきっきりで教えてあげないと何も進まない、というような状況が出来上がってしまい、頭を抱えてる。 自分が学生の時、頼れる先生がいない辛さを味わった分、出来ることな…

生き直そうと思えるような輝き

生きていくのがままならないくらいボロボロの時期、ワクワクする感情や、何かを心から楽しいと思う心の軽やかさがふっと身体の中から消えてしまった。 あんなに飲み会が好きで、ゲラゲラと笑ってくだらない話をしていた大学生だったのに。 人と会うことが怖…

好きな男の子、黒い犬

好きな男の子と思い出の中の黒い犬の存在が、私の中で重なっているとに気づいた。 どうして今まで気づかなかったんだろう。 私が一人ぽつんといた肌寒い早朝の静けさの中、そっと膝に頭を乗せて甘えてきた黒い犬。いつもはキリリとして、人に甘えることなん…

ライオンのように訪れ、子羊のように去る

3月は寒くてどんより曇り空で、地震で図書館も新幹線もIKEAもすべてぐちゃぐちゃになり、震災の記憶もありで、気持ちがめちゃくちゃなままに始まった。「March comes in like a lion」ということわざがぴったりだった。羽海野チカの「3月のライオン」で知…

3月、地震

地震のあった次の日、張り詰めた気持ちで職場に向かったらもの一つ落ちてなくて拍子抜けした。 私の家ではテレビが落ちた。飾っていたドライフラワーが落下して花びらが粉々に砕け散った。 何事もなかったかのようなしんとした職場でひとり、自席に腰掛けて…

日記

せっかく研究者になれたのに、研究以外の庶務に割く時間がなかなか侮れなくて苛立ちとも焦りとも言えない気持ちになる。 しかし会社にいた頃を思えばこれも幸せな悩みというものだ。 あまりにも自分の意思に反したことをやっていると体がどんどん動かなくな…

温かいパンを食べて

毎年3月のこの週は心の調子がめちゃめちゃになり、抗えないネガティブな感情に取り憑かれて大変なことになる それがどうしてかここに書くとまた落ち込んでしまうので止める。 今年はなんともなかった、よかった、と胸を撫で下ろしたのも束の間、金曜日の晩SN…

10年革命

学生の時、車に乗るお金も、古びた旅館に泊まるお金もなくて、親から送ってもらっている仕送りやバイト代を足し合わせてようやく買った、10万かそこらの原付に乗って、その友達と2人、大型トラックや先を急ぐ小型車なんかにあおられながらよろよろとその町…

今日もまた目を見て話ができなかった

好きな男の子が歯医者に行ったとかで遅れて職場に現れた。 ひと段落ついて雑談してる時に、歯医者に行ったんだ、とか、親知らず抜かなくちゃ、とか、日本は医療保険あるからお金かからなくて良いよね、とかそんな話をしていた。 本当はもっと違うことを相手…

クマのぬいぐるみ

宇多田ヒカルがクマのぬいぐるみを大層可愛がっているという話が好き。 彼女がクマのぬいぐるみに寄せてる愛着の大きさっていうのは、ぬいぐるみいっぱんをあまり必要としていない大人にとって、ちょっと信じられないくらいのもので、狂気じみてると言わんば…

失恋を引きずるな

失恋を引きずってしまってそこから進めない人の話を読んで疲れた。 to-ti.in すごくよくできた漫画だ。家に駆けこんで立ち尽くしたままボロボロ涙がとまらない主人公の様子とか。お前なんてもう過去の男だ!って言ってやりたいのに相手からしょうもない連絡…

ただずっとティッシュを千切っていた

半年だけ新卒で勤めていた会社を辞めるとき、やっぱり大変だったのが「やめます」と上司に宣言することだった。 どうして辞めたいんだと聞かれても、正直に答えることができない。どうして辞めたいんだと聞いてくる本人との関わりに心がすり減っていること、…

夢の話20220209

■ハン君と彼のご両親 来日して博士号取得を目指している中国人留学生ハン君が夢に出てくる。夢の中は少し先の未来でハン君が無事学位審査をパスし本国に帰る、という卒業式の日。 ハン君の両親が「今までお世話になった先生に挨拶がしたい」と来日していて、…

震災

2011年の震災のとき、電話もメールも一瞬で全く繋がらなくなってしまったのが怖くてTwitterのアカウントを作った。 メールや電話がダメになってもここで一言無事です、と呟けたら私とリアルで繋がっている友人(リア友って言葉もう聞かないな…)が家族にそれを…

苦しい

なんでこんなとこに恋愛の悩みを書くかというと私は恋愛について誰かに相談するっていう行為が恥ずかしくてできないからだ 恋愛してる自分、誰かのことが好きで悶々としてる自分というのがこうありたい自分というものとあんまりにもかけ離れた弱くて惨めで恥…

定期的に見る悪夢

だいたい実家の自分の部屋にいるところから始まる。 昨日は珍しく自分の部屋じゃなくて、どこか知っているようで知らない、懐かしいようでよそよそしいような街の駅前にいた。 千円札を使うのにも妙な緊張感のあった高校生の時によくきていた隣街と、新しい…

祈り

普段好きな男の子のことを思う時、彼の目元とか笑ってくれた顔をもっと見たい、もっとおしゃべりしたいっていうような、自分の心を満たしたいがための不純な欲求が大きくあるのだけど、信じられないくらい優しい気持ちが心を占る時もある。 彼がゆっくり眠れ…

夢の話

■おばあちゃん 祖母の誕生日から二日ほど過ぎた晩、夢で久しぶりに祖母と会えた。 どこか自分の部屋に似ていて、でも自分の部屋よりもはるかに地上から高い場所にあるマンションのような一室で祖母と久しぶりに会う。 夢の中でも私は祖母が死んでしまったこ…

星の王子様のばらの花

フランスで生まれ日本にやってきた明るい年下の女の子と星の王子様にでてくる『本当に大事なことは目に見えない』って言葉が良いよねという話になった。 「星の王子さまは何度読み返しても新しい発見がありますよ」と言われ、久方ぶりにまた星の王子様を読ん…

好きな男の子のはなし220125

好きな男の子が職場に戻ってきてくれた! 「自宅だとなかなか集中できないから」といって通勤してきてくれた日、彼の足音が聞こえるだけで、もしかして、もしかして、という期待からくる胸の動悸でちょっと苦しかった。 彼が隣の席に座るとき、自然におはよ…

body(死体)

寒いせいなのか、オミクロン株流行拡大に伴って閑散とした職場の状況のせいなのか、忙しかった先週を乗り越えたせいなのかわからないけど、木曜日に調子を崩してしまった。 どんっと体が重い。突然体だけ死んでしまってその中に魂を無理やり吹き込まれたみた…

ツナマヨおにぎりを二つ

お弁当でもなく総菜パンでもない軽食をコンビニで見繕うとすると、だいたいおにぎり二つ、インスタントの春雨スープ(カップタイプのやつ)に落ち着く。 ツナマヨがコンビニおにぎりの具の中で一番お気に入りなんだけど、一つつかんだところで「もう一つの具…

かつて神様だった男

最近知り合った年下の大学院生の男の子とお酒を飲んでいたら、「好きな人への思いが信仰に似ている」という話になった。 彼がまだかわいげの残るあどけない中学生だった時分、ガールフレンドに別れを告げられる際に添えられた「もっと誠実な人だと思っていた…

屋根の低い街並み

八戸に用事ができたため正月明けの平日、休みの感覚が抜けきらない体をどうにか起こして東北新幹線に乗車する。 東北新幹線から見える景色はきれいだ。田、山、まばらな人家、夕焼け、雪化粧した木々。 東京に少しだけ住んでいたころ、「東京には何でもある…

ブレードランナー2049・ニューヨーカー・研究者

正月早々奮発して集英社の季刊誌、「kotoba」のバックナンバー4冊を買う。 最高だ。 最近アニメ版を再鑑賞している「ジョジョの奇妙な冒険」の影響もあって荒木飛呂彦が寄稿している「悪の研究」をカートに入れる。すると弾みがついてしまい、「ブレードラン…