ここから一番遠い海

夢日記,昔話

祈り

普段好きな男の子のことを思う時、彼の目元とか笑ってくれた顔をもっと見たい、もっとおしゃべりしたいっていうような、自分の心を満たしたいがための不純な欲求が大きくあるのだけど、信じられないくらい優しい気持ちが心を占る時もある。

 

彼がゆっくり眠れているといいな、とか、誰かに理不尽に傷つけられていないといいな、とか、温かい場所で過ごせているといいな、とか、微笑みながら寝返りを打っているといいな、とか。

 

彼のことを強く考えているという点では、彼の笑顔を見たい欲求に苛まされてる時と大差ないのかもしれないけど、そうやって彼の無事や幸せを心から祈っている時、びっくりするくらい優しい気持ちになれる。

 

二人きりでどこかに遊びにいきたい、という俗っぽい願いでがんじがらめになってる時と比べてずっと穏やかで満ち足りた幸せな気持ちになっている。

 

優しい祈りで心が満ちていて、そういう気持ちでずっと人のことを愛していられたらいいのになと思う。