ここから一番遠い海

夢日記,昔話

好きな男の子の話1220

好きな男の子と今日もいっぱい喋れて嬉しい。

 

「あー、なんかぼやきたいな、誰かに愚痴りたいな」という気持ちの矛先が私なのがじんわり嬉しい。

 

恋をして周りが見えない分、好きな男の子が隣の席で手持ち無沙汰にしているのを空気から察するのがうまくなった。

近づいてくる人が好きな男の子なのかどうか足音で判別できる、顔を上げずとも。

 

恋をして周りが見えないはずなのにいざ好きな男の子がそばにいると、顔を見ることができない。

あさっての方向を見ながらお話しをする、目の前の人を見ずに。

 

視界の隅でぼんやり捉えた好きな男の子は今日深い色の暖かそうな素敵なセーターを着ていた。

彼が今夜暖かく眠れますように。

 

好きな人の幸せを願って眠れる夜は幸せだ。

誰かの隣にいても孤独が消えない夜がこの世にある一方、私は好きな男の子への気持ちを抱いて、今夜暖かく眠れる。

 

おやすみなさい。