不覚にもM1を見て泣く。
優勝は○○です!
のあとの、ガッツポーズ、抱擁、涙、天を仰ぐ仕草。
ようやっと、ようやっと、報われた、報われた。
惨めで寂しくて妬ましくて苦しくて恨めしくて、焦りから逃げられず、思い描くものには遠く、じりじりと時間だけが過ぎていくような感覚、置いてけぼりにされている焦燥感。
そういうものを経たであろう大の大人が、天を仰いで泣いているのを見て、ぼんやり棒アイスを食べてたはずなのに気づいたら泣いてしまっていた。
アイスが溶けて落ちたらいけないから味わいもせずにガツガツ食べきり、ようやく空いた両手で鼻を噛んで涙を拭う。
理不尽なこと、不条理なこと、やりきれなくて悔しいこともたくさんあるけど、こういう瞬間だってちゃんと存在している。
明日が輝かしいものとなりますように。