ここから一番遠い海

夢日記,昔話

壁・独白・激情・文章

誰かに読まれることを期待して書かれた文章のおしつけがましさ、つまらなさ

 

誰かに読まれることなんてはなから期待せず、ただ、「そうすることしかできなかった」と言わんばかりに、人が激情をぶつけて書いたような文章

あの魅力はなんなんだろう

 

面白いな、良いなと思う本やエッセイの著者は決まって、壁に向かって話している

あの人たちは私たちに話しかけていない

彼らが実に個人的なことを、たまたま「エッセイ」や「物語」という形をとって独白している

たまたま、私たちがそれを紙面で読める

 

「最も個人的なことこそ最もクリエイティブ」なのか

ポン・ジュノがいったように

 

誰かに読んでほしい、伝えたいと思った感情を起点にした文章より

書かずにいられなかった、どう対処してよいかわからなかった激情の方が

結果的によい文章になっている気がする

 

私もまた壁に激情をぶつけつづける