ここから一番遠い海

夢日記,昔話

「やれやれだぜ」

週の初めしょっぱなから、なんの音沙汰もなかった昔の恋人にあらゆるSNSでブロックされていった。なんでそんなこと気付いたかと言うと、彼が、周りの人へ見せつけるかのように、私と彼が共通で入っていたMessengerのグループチャットを一つ残らず退会していったからだ。

 

私、彼、そして多くの共通の友人たちのグループチャット、計12件全て、彼が退会した、と言う通知文が最終履歴になっている。

LINEよりもmessengerを日常的に利用している友人2人から、「いったいどうしちゃったんだ」とやりとりがきて事を知る。本人と私だけのチャット画面には「このユーザはmessengerを利用していません」の表示。しかし友人達からは彼のmessengerアカウントは確認できるらしい。LINEもしっかりブロックされている。

 

別れてもう1年以上経って突然何事なんだ。

私が、未練がましく彼に言い寄っていた、というなら分かるけど。彼とは、共通の友人たちとの人間関係の中での最低限のやり取りに留めていたのに。

 

やれやれ。

 

人から一方的に関係を断絶されたのは思春期の時にもあった。関係を遮断されたが故に反論もできないまま、自分ひとりが悪者に仕立て上げられ、周りが誰も味方をしてくれなかった。その仕打ちのあまりの惨さに、涙が止まらなく、自分という人間の根底が傷付けられたような屈辱的な気持ち、孤独、悔しさ、絶望を味わった。

 

が、そういう経験をしたことが功を奏したのか、今回あまりショックはない。

友人たちが私以上に彼に対して失望や怒りを覚えてくれたのもある。

 

でも1番の理由は、こうやって人との関係を断絶させる人は、決して自分に対してだけこういうことをするわけじゃなく、今までもこれからもこうやって人との縁をブッツリと一方的に途切れさせるのだと、過去のその経験から知ってるからだ。

 

10代の私に一方的に絶縁を突きつけてきた人も、私だけではなく、他の人にもそういった仕打ちをしていた。

 

こういうことをする人と早々に距離を取ることができて良かったと思い胸を張って生きていくしかない。

 

が、それにしたって消耗しないと言えば嘘になる。あんなに憧れ恋をしていた存在だったのになあ。

 

やれやれです、本当に。

 

でもどこかで彼が気の毒だな、とも思う。