ここから一番遠い海

夢日記,昔話

日記

せっかく研究者になれたのに、研究以外の庶務に割く時間がなかなか侮れなくて苛立ちとも焦りとも言えない気持ちになる。

 

しかし会社にいた頃を思えばこれも幸せな悩みというものだ。

あまりにも自分の意思に反したことをやっていると体がどんどん動かなくなってあんなに大好きだった食べるという行為にすら何にも見出せなくなっていくんだから。

ストレスが溜まると暴食しがちな私が、辛さのあまり痩せた人生でたった2度の機会のうちの一つがそれだった。

どんどんあばらが浮き出てきて、厚みが減っていく身体で生きてると、自分という存在がどんどんと減っていき、そのうち消えていくんじゃないかと怖かった。

もうどうなってもいいから研究者になりたいと腹を括り会社を辞める作業を進めていくと、自然に「力をつけなくては」という気になり、もりもりと定食屋でチキン南蛮定食を平らげてくうち、体重は元に戻っていった。

 

これでいいのだ。

 

痩せていないとブスという価値観、ちょっと太っていた頃の自分の写真を垢抜けないブスと卑下する女の子を見ると悲しい。

太っていることが問題になるのは本来健康に関わることだけであって、痩せ型の体型ではないことで人格や多様な美しさまで否定されるなんて絶対におかしい。

 

最近も悩んでるといったところでお米は美味しく、肉も野菜も果物も美味しい。

 

悩んではいるが、まあ何とかなるだろう。私なりに美しく正しく生きていこう。