ここから一番遠い海

夢日記,昔話

ハートの絵文字を好きな人に使えない人生であった

好きな男の子の誕生日が先週で、その日におめでとうと言いたかったのに、書類で偶然目にした誕生日を覚え続けてる職場の先輩ってかなりキモいだろうなと思って何も言えなかった。ヘタレなのか常識人なのか。たぶんそのどっちもだけど、恋愛という範疇でだけ物事を語るならば、疑いようもなくヘタレだ。情けなさすぎる。

 

好きな男の子は誕生日誰かとデートしたりしたのか?とか、こうやって私がヘタレて何もしていない間に彼のことを好きな別の人が彼をデートに誘ってカップルになってクリスマスを迎えたりするんじゃないか?とか悪い方にばかり想像が働いて夜眠る前かなり落ち込む。

昔、一生懸命ご飯に誘ったり連絡をしたりして恋慕していた人に「キープ」扱いされていたと判明したのがちょうど12月のこの時期だったのだ。その思い出が蘇って、これからの恋愛が全てうまくいかないような気さえしてくる。そんなことないのだけど。

 

そうやってぐちゃぐちゃ考えて一人相撲を一通りし終えた後、何かに取り憑かれたみたいにがばっと起きて、職場で使ってるチャットアプリで好きな男の子にメッセージを送る。

 

これ追加して、と何の絵文字もなしに自分のLINEのアカウント友達追加URLを送ると数十分後に好きな男の子の苗字と一緒のアカウントが友達に追加されたとLINEの通知が来た。

スマホをタップしてスターバックスのコーヒーチケットをLINEギフトで送る。「誕生日おめでとうございました」とまたラインで何の絵文字もなく送る。

こういうとき、躊躇なくハートの絵文字を使えるようなかわいい女だったらよかったのに。中学生の時も、高校生の時もずっとこうだ。好きな人に限ってハートの絵文字を使えない。怖くて使えないのか、軽々しく使いたくないのか。好きな人に限って感嘆符や読点ばっかりの味気ないメッセージを送ってしまう。

 

好きな男の子からは「ありがとうございます!」って言う返事と可愛いスタンプが来たのに、私はヘタレだからまたろくに返事ができなかった。かわいいスタンプを好きな男の子に送れる女になりたい。

 

自分が送った返事に既読だけついて何も返事が返ってこなかったらどうしようというヘタレに満ちた心。せっかく来た返事に長押しで送れるちっちゃな絵文字で返して会話を止めたと話したら、お茶をしていた年上の女性にあきれられた。突然自分のLINEアカウントを追加しろという突拍子なさやコーヒーチケットを贈る度胸はあるのに何でスタンプに返事できないんだよ、とのことでした。私も自分のどうしようもなさにあきれて悔しいです。