自分にまつわる数字でも好きなのが2だ
私の誕生日は西暦であらわすと三種類の数字だけで構成されている
その中で異彩を放っているのが2なのだ
2以外の二つの数字は、ポーカーでいうところのフルハウスみたいな並びをしている
私にはすごくきれいな並びに見えるその中に突然ぽつりと2が現れる
私にはこの2が赤く見える
白黒のシンプルなカレンダーの中にある、祝日の赤に見える
この2があるおかげで、誕生日の数字の並びがただの白黒の世界じゃなく
彩のあるものに見えるのだ
私が身に着けるものは濃紺や青色のものが多いけれど
ハンカチや時計や靴下など、小物に取り入れる色は決まって赤だ
赤は浮かび上がる一筋の美しさで主役であるとともに
一層周りの美しさを引き立てる名脇役でもある
私がそうやってぽつりと小さな面積の赤を身にまとったりお守りにしたりするのは
きっと自分の誕生日にある2という数字の赤のせいである