ここから一番遠い海

夢日記,昔話

やっぱり愚直に

学生さんと話してると、あの頃「こいつ優秀だなあ」と眩しく羨ましく見えていた秀才達、ああいう子達より、変に斜に構えず素直でちょっと愚直なくらいな感じの子に何かきらりと光るものを感じる。さぞかし、目上の人間に評価されてるんだろうなと当時思って…

鯖みそ v0.9.1- prerelease

さばの味噌煮がかなりしょっぱい。料理をそれなりにうまくできるようになってきたとこないだ書いたばっかりだってのにこの体たらくだ。 このレシピはもう少し改良の余地があるわね、なんて考えながら、改良過程をgitでヴァージョン管理したら便利だろうな、…

それ、苦手な食べ物ですよね

トッポギって美味いですよね、と後輩に話しかけられて適当に楽しくあいづちを打っていたら横からぬっと好きな男の子が現れて、「でも、それ、(私の名前)さん苦手ですよね?」とちゃちを入れてきた。 私はお餅が食べられなくて、餅米なんかを使ったお菓子も苦…

あるものでチャチャっと

一人暮らしも10年目となると、「冷蔵庫にあるものでチャチャっと」とか「レシピを見ずに」とか「外で食べておいしかったものを再現してみる」っていう料理の仕方がそこそこに上手にできるようになってくる。白ごはん.comを久方ぶりに開くと、「鮭のホイル…

ピンク色のネオンの餃子

好きな男の子に、「今日夜空いてる?飲みに行こうよ」、と淡々と送ったら「行きましょう!」と勢いよく返事が返ってきた。 信じられない。 ダメで元々、というか、きっと断られる、という確信じみた予感があって、「忙しいので無理です」と淡々と返ってくる…

パスタを茹でるみたいに

本人がいないとこで、その本人が語ってたエピソードを面白おかしく他の人に伝えたら、かなり無礼な人間の振る舞いに聴こえたみたいだった。 その子はなんも悪くないのに私の伝え方ひとつ、さじ加減一つで血の通わないかなり非道な人間として記憶に刻まれてし…

夢の話:最近訪れた場所

最近夢の中で色んな場所に行くのだがどこにいる時も大体ちょっと疲れてたり焦ってたりして目覚めが良くない ■屋根裏部屋 祖父母の家の屋根裏部屋にいる。埃っぽくていつのものともわからないような古い古い風呂敷や段ボールがある。 少しくすんだ黄金色のヤ…

老人と海、スノッブ

(0818記) 上司と雑談していた時、「老人と海」を書いたのはヘルマン・ヘッセだと誤って返答してしまった。ヘッセが書いたのは「車輪の下に」なのに。 老人と海を書いたのはアーネスト・ヘミングウェイだと気づいたのは自席に戻って、「あれ、なんか違う気が…

夢の話:どこか知らないスーパーで

どこか知らない小さな町のスーパーのサッカー台のそばで、その日の朝からリュックに入れていたペットボトルのいろはすを飲んでた。知らない街のスーパーの中で、生活感にあふれた装いの中年の女性囲まれると、ジーンズを履いてリュックを背負ってそこに立っ…

パンケーキを焼く

好きな男の子が忘れ物取りに来たとかで職場にやってきて1週間ぶりに顔を直接見れた。せっかく久しぶりに好きな人に会えたのに、彼の現れ方があんまり突然だったせいで「わ、びっくりした…」「…うす」というかわいげのない応酬しかできなかった。 なんでおは…

日記:自分との約束、自分との時間

連休初日が仕事だったのを取り戻そうと、車を借りてひとり海を見に行く。 空は灰色で、海もそれよかちょっと濃い灰色だ。 空の青と海の青がパキッと分かれているような晴天の日の海原の地平線も好き。だけど、こういうのっぺりと互いに混じり合ってるような…

日記:稲荷ずしを作る

(2021.07.06) いっぺんにたくさん炊いて保存していた白米が全く消化できないでいたので稲荷ずしを作ることにした. 本当は炊き立てのご飯で酢飯を作ったほうがいいんだろうけど気にしない.最近は良い世の中だ.かんたん酢なんてものが売っていてこれをご飯…

日記 空が綺麗だ

ここんとこ本当に暑い。小さな頃と比べて本当に夏が暑くなった。地球温暖化、なんだろう。小学生の頃、28度を超える日があるとそれだけで嬉しかった。プールに入る甲斐があるから。 今じゃ日差しは殺人光線。体中に紫外線が刺さってくる気がしてうかうか外を…

非圧縮性ハンバーガー

なんの前触れもなく特定の「何か」を猛烈に食べたくなることがたまにある。帰宅の路に着くずっと前からその食べ物の味やかみごたえ、鼻に抜ける香りや、舌触りを反芻してしまう。 今回はハンバーガー。 好きなものを食べたいという朗らかさじゃなく、湧き立…

餃子の王将・26歳の誕生日

チェーンのお店のない北の凡庸な街に生まれたから、19歳になる年に大学のある県に引っ越してきたとき「初めての○○(フードチェーン店)」だらけで興奮でいっぱいだった。 徒歩圏内にマクドナルドもモスバーガーもドトールもスターバックスもある。コンビニだ…

夢の話・とんかつの裏表

朗らかで快活に笑う優しい大食漢こと、恩師の一人がとんかつについてもの申している。 大学院生の時、半年分の学費を払ったら通帳の残高が3000円になってしまったことがあった。半額免除申請が通って、普通の半分の額でよかったはずなのに。いたいけな大学院…

「やれやれだぜ」

週の初めしょっぱなから、なんの音沙汰もなかった昔の恋人にあらゆるSNSでブロックされていった。なんでそんなこと気付いたかと言うと、彼が、周りの人へ見せつけるかのように、私と彼が共通で入っていたMessengerのグループチャットを一つ残らず退会してい…

愛情の象徴

亡くなった祖母にまつわる、さみしくて悲しい夢を2度ほど見たことを、その筋の人に相談してみることにした。 学問を突き詰めようとする職業の人間が目に見えないものを信じるのかと笑われるかもしれないが、私は「目に見えないものがある」、ということをな…

日記:優しさ、厳しさ

日記 学生の指導がままならなくてヘトヘトになる。一から十まで手取り足取りなんでもつきっきりで教えてあげないと何も進まない、というような状況が出来上がってしまい、頭を抱えてる。 自分が学生の時、頼れる先生がいない辛さを味わった分、出来ることな…

生き直そうと思えるような輝き

生きていくのがままならないくらいボロボロの時期、ワクワクする感情や、何かを心から楽しいと思う心の軽やかさがふっと身体の中から消えてしまった。 あんなに飲み会が好きで、ゲラゲラと笑ってくだらない話をしていた大学生だったのに。 人と会うことが怖…

好きな男の子、黒い犬

好きな男の子と思い出の中の黒い犬の存在が、私の中で重なっているとに気づいた。 どうして今まで気づかなかったんだろう。 私が一人ぽつんといた肌寒い早朝の静けさの中、そっと膝に頭を乗せて甘えてきた黒い犬。いつもはキリリとして、人に甘えることなん…

ライオンのように訪れ、子羊のように去る

3月は寒くてどんより曇り空で、地震で図書館も新幹線もIKEAもすべてぐちゃぐちゃになり、震災の記憶もありで、気持ちがめちゃくちゃなままに始まった。「March comes in like a lion」ということわざがぴったりだった。羽海野チカの「3月のライオン」で知…

3月、地震

地震のあった次の日、張り詰めた気持ちで職場に向かったらもの一つ落ちてなくて拍子抜けした。 私の家ではテレビが落ちた。飾っていたドライフラワーが落下して花びらが粉々に砕け散った。 何事もなかったかのようなしんとした職場でひとり、自席に腰掛けて…

日記

せっかく研究者になれたのに、研究以外の庶務に割く時間がなかなか侮れなくて苛立ちとも焦りとも言えない気持ちになる。 しかし会社にいた頃を思えばこれも幸せな悩みというものだ。 あまりにも自分の意思に反したことをやっていると体がどんどん動かなくな…

温かいパンを食べて

毎年3月のこの週は心の調子がめちゃめちゃになり、抗えないネガティブな感情に取り憑かれて大変なことになる それがどうしてかここに書くとまた落ち込んでしまうので止める。 今年はなんともなかった、よかった、と胸を撫で下ろしたのも束の間、金曜日の晩SN…

10年革命

学生の時、車に乗るお金も、古びた旅館に泊まるお金もなくて、親から送ってもらっている仕送りやバイト代を足し合わせてようやく買った、10万かそこらの原付に乗って、その友達と2人、大型トラックや先を急ぐ小型車なんかにあおられながらよろよろとその町…

今日もまた目を見て話ができなかった

好きな男の子が歯医者に行ったとかで遅れて職場に現れた。 ひと段落ついて雑談してる時に、歯医者に行ったんだ、とか、親知らず抜かなくちゃ、とか、日本は医療保険あるからお金かからなくて良いよね、とかそんな話をしていた。 本当はもっと違うことを相手…

クマのぬいぐるみ

宇多田ヒカルがクマのぬいぐるみを大層可愛がっているという話が好き。 彼女がクマのぬいぐるみに寄せてる愛着の大きさっていうのは、ぬいぐるみいっぱんをあまり必要としていない大人にとって、ちょっと信じられないくらいのもので、狂気じみてると言わんば…

失恋を引きずるな

失恋を引きずってしまってそこから進めない人の話を読んで疲れた。 to-ti.in すごくよくできた漫画だ。家に駆けこんで立ち尽くしたままボロボロ涙がとまらない主人公の様子とか。お前なんてもう過去の男だ!って言ってやりたいのに相手からしょうもない連絡…

ただずっとティッシュを千切っていた

半年だけ新卒で勤めていた会社を辞めるとき、やっぱり大変だったのが「やめます」と上司に宣言することだった。 どうして辞めたいんだと聞かれても、正直に答えることができない。どうして辞めたいんだと聞いてくる本人との関わりに心がすり減っていること、…